『近未来x予測テレビ ジキル&ハイド』 朝日放送(日)19:58~
公式HP:http://asahi.co.jp/kinmirai/
出演者:爆笑問題、徳光和夫、八田亜矢子、ブラックマヨネーズ、石塚英彦、松本明子
◆「潜入!スーパーマーケット あなたが食べている人気食品のスゴい秘密を全部教えます」
●『生鮮食品売り場』
○「ある野菜が巨大工場で大量生産されている」
新潟県南魚沼市にある雪国バイオフーズ。
こちらでは、ある野菜を約1.5m四方のコンテナで作っているという。
コンテナは約1000台あり、1日に最低でも50台分出荷されるらしい。
その野菜を作るのに土や肥料は必要なく、完成までに要する時間はたったの8日間。
その野菜の正体とは…”もやし”。
スーパーで、常にもやしだけが安い理由は工場での大量生産にあったのだ。
●『お肉売り場』
○「豚肉がエサでどんどん美味しくなっている」
食肉業者のアンケートで美味しさ日本一を競う「銘柄ポーク好感度コンテスト」。
このコンテストで2008年度の最優秀賞を受賞したのが「蔵尾ポーク」だ。
養豚専門誌でも「極上ランク」「豚肉を食べない人でも虜にする」と大絶賛された。
その絶賛の理由は、従来とは比べ物にならない”霜降りの量”。
「蔵尾ポーク」が霜降り肉になったのには、そのエサに秘密があった。
余剰品や型崩れなどにより工場で処分されたパンやお菓子が「蔵尾ポーク」のエサなのだ。
「蔵尾ポーク」の開発に携わった宮崎大学農学部・入江正和教授によると、お菓子に含まれる小麦が「蔵尾ポーク」を霜降り肉にさせている要因らしい。
そして今、蔵尾ポークに続けとばかりに、エサを工夫した豚肉が急増している。その数なんと200種以上。
例えば「ワイン豚」。
1日2回、1頭に対して約1升のワインを豚に飲ませ、それにより神経質な豚がぐっすり眠ることでストレス解消となり肉質が柔らかくなる効果があるという。
他にも、タピオカを食べる「つなんポーク」、お茶を飲む「Oh茶メ豚」、チーズかすを食べる「ホエー豚」、海藻やにんにくを食べる「はつらつ豚」など、様々なブランド豚がしのぎを削っている。
●『冷凍食品』
○「料理人の技を導入した製造ライン」
冷凍食品業界で売上NO.1を誇る「加ト吉」で製造されている人気の3商品。
①「ごっつ旨いお好み焼」
お好み焼きの生地は外側が薄く広がりがちで、そのまま焼くとそこから水分が逃げて全体的に固くなる。
そのため、ふんわりさせるには周りをこまめに整える必要がある。
工場では、その微妙なプロの技を再現すべくわざわざヘラを使い、プロの手さばきまで再現している。
②「さぬきうどん」
うどんの原料をこねる工程は、普通は職人が手でこねて空気を抜く。この工程を工場では真空状態で行うことで再現している。
コシのある強い生地を作るために職人が生地を足で踏むあの工程をも機械で再現している。
③「肉豆腐カツ」
”衣の二度付け”
衣を一度しか付けないものは具から水分が染み出ししんなりしてしまう。
しかし、衣を二度付ければ、具が二重にコーティングされているため水分が中に閉じ込められる。
そのため中はジューシー、外の衣はカラッとした仕上がりになる。
冷凍食品のフライには、レンジ調理ならではの技が隠されていたのだ。
●『検証 スーパーのヒット食品都市伝説』
①”柿の種はピーナッツの数が少ないハズレがある!?”
実は、ピーナッツの数は、”個数”ではなく”重さ”で入る量が決まっていたのだ。
袋詰めにされる柿の種とピーナッツの重さはコンピューターで管理され、その重量比は6(柿の種):4(ピーナッツ)と決まっているのだ。
②”サトウのごはんは1パックずつ釜で炊いている!?”
噂どおりサトウのごはんは、2万8千個の小さな釜で1日68万食(パック)も炊き上げられていた。
1パックずつ炊くことで1食分を小分けする手間が省け、さらに無菌状態を保てるので保存料を使わずとも長期保存が出来るという利点があったのだ。
③”スポーツ味のカップヌードルがある!?”
スポーツ味のカップヌードルではなく「スポーツヌードル」という商品は存在する。
それはスポーツ用品店などで売られ、運動前に食べる「燃焼系」と運動後に食べる「回復系」の2種類があるという。
「燃焼系」の中には赤いカプセルが入っており、これはおいしさカプセルと呼ばれ、運動前でも食べやすいあっさりスープにうま味を加えるものなのだそう。
また、麺は、体を動かすのに重要な栄養素L-カルニチンが豚肉約1kg分が練りこまれている。
一方、「回復系」は、
具材には食べ応えのあるソーセージやキャベツが含まれ、スープは運動後に最適なチキンベースに野菜のうま味を加えた濃厚なものとなっている。
麺にはアスリートが好む大豆ペプチドが納豆10パック分練りこまれている。
④”プリッツはどんな味のものでも作ることができる!?”
プリッツの味は、粉体原料(食材の味のエキスを粉末にしたもの。2~3万種類ある)を、0.01g単位で配合し味の調整を繰り返して作り上げるという。
爆笑問題がリクエストした味(完熟マンゴー味・モンブラン味・炭火焼の焼き鳥味・豚しゃぶポン酢味)のプリッツを見事に開発した。
●『お惣菜』
○「スーパーの寿司が美味しくなっている」
すしロボットの製造元・鈴茂器工(東京・練馬)。
世界初の寿司ロボを世に送りだして27年。ラインナップは30種類。
【超小型のり巻きロボット】
好きな具材をしゃりに乗せるだけで様々なのり巻きの味が楽しめる
【軍艦巻きロボット】
シャリ玉の形成から海苔付けまで全自動。一瞬にして海苔がまかれる速さはプロの職人も脱帽。
【いなり寿司ロボット】
ラインに揚げを乗せるだけで次々とシャリが詰められていく。
●『日用品』
○「ファブリーズを改良し続ける神の鼻を持つ女」
吹き付けるだけでバイキンを退治し匂いを消し去る「ファブリーズ」。
このファブリーズ開発担当である亀井三菜さんは超人的な能力を持つという。
亀井さんの仕事とは全国から集められた使用済みの布製品にファブリーズを吹き付け、効き目をチェックすること。
一般の人ではわからないごく微量な匂いを嗅ぎ分け、数値化することが出来るのだという。
彼女の嗅覚が超人的と呼ばれるのは”嗅ぎ分け能力”にある。
普通の人の場合、臭い匂いを嗅いでも悪臭としか判断できない。
しかし、亀井さんの場合、その悪臭に含まれる匂いの元が何なのか一つ一つ頭の中で判別できるというのだ。
亀井さんの仕事場は研究室だけではなく、時には一般家庭にお邪魔して生の匂いを直接嗅がせてもらうのだという。
ファブリーズには全ての匂いに対応するという使命があり、そのため今、家庭でどんな匂いが蔓延しているのか日々チェックする必要があるのだ。
○「”日本の名湯シリーズ”を開発する神の肌を持つ男」
ツムラ「日本の名湯シリーズ」の開発者・杉浦満さん(39歳)。
ツムラで開発される入浴剤の開発の殆どに携わる杉浦さんは、研究開発のため職場で何度も風呂につかるのだそう。
【日本の名湯シリーズ 開発現場】
杉浦さん、調香師、マーケティング担当の3人1組で実際の温泉を調査。
杉浦さんがお湯の感触や湯ざわりを自分の肌でチェックし、調香師は温泉の周りにある木々や岩の香りを記憶する。
研究所に戻ると杉浦さんが様々な成分を配合して温泉を再現。
「湯ざわり」をチェックするため杉浦さんは1日に何度も入浴テストを繰り返す。
入浴しただけで何の成分がたりないか1発で判別できるのだそう。