『理由ある太郎』 フジ(金)23:00~
公式HP:http://wwwz.fujitv.co.jp/b_hp/riyu/index.html
出演者:内村光良、千原ジュニア、ザブングル、FUJIWARA、村上三奈、笑福亭笑瓶、麻木久仁子、八代英輝、皆藤愛子、おぎやはぎ
●『「お土産」を「おみやげ」と言う理由』
平安時代は「その土地で採れた特産物」のことを「土産(どさん)」と呼んでいました。
一方、目上の人に贈り物をすることや贈り物自体を、相手に敬意をはらって見上げて渡すことから「みあげ」と呼んでいました。
その後、「みあげ」として土地の特産物である「土産」を贈る事が多かったことから、「土産」そのものや「土産を贈る事」を「みあげ」と呼ぶようになっていったのです。
そして、この「みあげ」という発音が「みやげ」と変化していき…
現在でも「お土産」は「おみやげ」と呼ばれているのです。
●『自分のことを「ボク」と言う理由』
現在、自分のことを指す「僕」という漢字は、実は奈良時代から存在し、今で言う「下僕」すなわち「召使い」という意味だったのです。
ところが、江戸時代になると、教養のある学者達の間で「自分はあなたに使われる程度の人間です」と自分の事をへりくだった表現がお洒落とされた事から、自分のことを「僕」というようになりました。
その後、明治時代の学生達がそれを真似た事で、自分の事を「僕」と呼ぶようになったのです。
当時の学生はほとんどが男性であった事から、主に男性が自分のことを指すときに使う言葉として浸透していったのです。
●『「羊かん」に羊という文字が使われている理由』
そもそも「羊かん」という料理は古代中国で生まれたもので、当時は羊の肉を煮込んで作ったスープだったのです。
そのため、漢字で「羊」の「羹(あつもの=熱い吸い物)」と書いて「羊羹(ようかん)」と呼ぶようになったのです。
この料理を鎌倉時代、中国に留学した禅宗の僧侶達が日本に持ち帰ったのですが、禅宗で肉食は禁じられていたため、小豆などの植物性の材料を羊の肉の代わりに入れて作ったそうです。
その後、持ち運びや保存性などを考え、肉に見立てた具の部分だけが「お菓子」として残りました。
さらに当時貴重であった砂糖を加えることで「羊かん」は高級なお菓子として広まっていったのです。
●『飛行機の搭乗口が左側にある理由』
船はその昔、右利きの人が多かったため、利き手で操作しやすいように、船尾の右側に舵がついていました。
そのため、船を陸に接岸する際、舵を破損しないように左側を港に接岸し、左から人が乗るのが一般的でした。
その後、飛行機が発明され、人や物を運ぶ手段として使われるようになったとき、
車や列車などと違い、陸ではなく点と点を結ぶ輸送手段が船と同じであると考えられたため、船のルールが飛行機でもそのまま流用され、飛行機でも人は左側から乗るのが一般的になったのです。