『理由ある太郎』 フジ(金)23:00~
公式HP:http://wwwz.fujitv.co.jp/b_hp/riyu/index.html
出演者:内村光良、秋元康、麻木久仁子、森本レオ、高樹千佳子、山田五郎、バナナマン、DAIGO、ふかわりょう、ブラックマヨネーズ
●『チロルチョコが20円になった理由』
1962年、「10円」という低価格で発売され、瞬く間に子供たちに大人気となった「チロルチョコ」。
当時の「チロルチョコ」は現在の形とは異なり、3つの山が連なったような形をしていました。
「10円」で売られていたチロルチョコでしたが、物価が上がるにつれ価格を見直さなければならなくなり、1970年代には「30円」にまで値上げせざるをえなくなりました。
しかし、この値上げにより売上に陰りが見え始めたため、「10円に立ち返ろう」ということになり、これまでのチロルチョコを3分割し、再び「10円」という価格で販売しました、
そのおかげで売上は見事回復したのです。
それ以来どんなに物価がかわっても「チロルは1個10円」という理念を貫いてきました。
しかし、1990年代以降、コンビニエンスストアが普及すると商品管理のためのバーコードが必要となり、「10円」のサイズでは小さすぎてバーコードが記載することができないことがわかり、仕方なくサイズを大きくすることになりました。その結果「20円」に値上げすることになったのです。
※バーコードの必要ない駄菓子屋等では10円の物も販売されています。
●『女のカンが鋭いと言われる理由』
人間の脳は右脳と左脳に分かれており、左右の脳の間には右脳と左脳をつなぐ連絡橋の役割を果たしている「脳梁」と呼ばれる部分があります。
実は、この「脳梁」が男性のものに比べて女性のものの方が太く出来ているのです。
人間の脳は、目などで得た情報を右脳と左脳の間でやり取りをしながら判断をしているのですが、「脳梁」が太い女性の方がやり取りを出来る情報量が多く、そのため男性なら気付かないような些細なことまで判断の材料として使うことが出来るのです。
だから、女性は男性の不審な行動や声の抑揚など普段とのちょっとした違いに気付き、浮気などを見抜いたりすることが出来るのです。
つまり、女性のカンが鋭いといわれる理由は、男性より女性の方が脳梁が太く、より些細な物事に気付くことができるからと考えられるのです。
●『五十音で「へ」だけ平仮名とカタカナの形が同じ理由』
そもそも平仮名とカタカナは平安時代に漢字をベースに作られました。
平仮名は、女性が話し言葉を書き記すために使われた文字で、その成り立ちは、漢字全体を崩して作られており、
例えば平仮名の「あ」は「安」という漢字そのものが変化して「あ」になりました。
一方、カタカナは、男性が漢字にフリガナを付けるために使われた文字で、その成り立ちは、漢字の一部を省略して作られており、
例えばカタカナの「ア」は「阿」という漢字の「こざとへん」の部分だけが取り出され、それが変化して「ア」になったのです。
同様に平仮名の「り」は「利」という漢字の全体が変化したのに対し、
カタカナの「リ」は同じ「利」という漢字の「りっとう」だけが変化したもので、成り立ちが違うため、平仮名の「り」には「ハネ」があり、真ん中の幅も少し広いのです。
そして「へ」は、平仮名が「部」、カタカナは「部」の「おおざと」をベースにしているのですが、この「部」という漢字は外交部や教育部といった役職の名称によく使用され、使用頻度の高い文字だったことから、普段から「おおざと」だけを取り出して省略して書かれていました。
つまり、ベースの漢字そのものが同じだったため、崩されていく上で同じ形になってしまったのです。
ちなみに、ほかにも同じ漢字が元となっている文字もあるのですが、「部」だけたまたま文字が崩される過程で同じ形になったということです。
●『電車料金をごまかして乗る事を「キセル」という理由』
「キセル」という言葉は、昭和5年に発行された当時の流行語をまとめた「モダン語辞典」にも掲載されるほどの言葉でした。
昭和初期、学生たちの間で料金をごまかして汽車に乗る行為が流行しました。
当時の切符は買った区間は書かれていたのですが、どの駅で買ったかまではわからないようになっていました。
そのため、行きに出発駅で「目的地までの切符」と一緒に出発駅からの「初乗り切符」を買って汽車に乗り、帰りは目的地から「初乗り切符」で汽車に乗って行きに買っておいた切符で降りるという不正行為が多かったそうです。
一方、「キセル」というのは、タバコを飲む器具のことで、
真ん中は竹で出来ているのですが、タバコの葉を詰める雁首(がんくび)と吸い口の部分のみが金属製になっています。
この両端だけが金属になっている「キセル」の構造になぞらえて、両端にしか「金」を使わず、中間の料金を払わないで電車に乗る行為を「キセル」と呼ぶようになったのです。
チロルチョコの値上げにバーコードが関係しているというのが意外でした。
普通は物価によるものだと思っちゃいますよね。