『理由ある太郎』 フジ(金)23:00~
公式HP:http://wwwz.fujitv.co.jp/b_hp/riyu/index.html
出演者:内村光良、石田純一、羽野晶紀、デーブ・スペクター、高田万由子、おぎやはぎ、FUJIWARA、ビビる大木、優木まおみ、フットボールアワー
●『母の日に贈る花がカーネーションの理由』
1800年代中頃「アン・ジャービス(1832~1905)」という女性がいました。
不幸なことに彼女は、12人の子供のうち8人を生活環境の悪さから病気などで亡くしました。
彼女は、同じ不幸を二度と繰り返さないよう生活環境を改善する運動を行ったり、戦争で無駄に命を落とす事を否定し続け、敵味方問わず傷ついた兵士たちの看護に徹しました。
そして、1905年5月9日彼女が亡くなると、その意思を忘れないように彼女の娘が式典を開き、生前、母が大好きだった白いカーネーションをその式に参加してくれた参列者に一輪ずつ手渡しました。
このことが人々の共感を呼び、1914年以降、アンジャービスが亡くなった「5月9日」に一番近い休日「5月の第2日曜日」を母の日と定め、
生きているお母さんには「赤」、亡くなってしまった方には「白」のカーネーションを送る習慣が生まれたのです。
●『麒麟は架空の動物なのに実際にいる動物にその名前が付けられている理由』
○架空の動物「麒麟」とは…
胴体は「鹿」、足は「馬」、尻尾は「牛」、顔が「狼」という想像上の動物。
今から約600年前、永楽帝(1360~1424)という名前の皇帝がいた時代の話。
世界各国を回っていた皇帝の部下がアフリカに行った時、現地の言葉で「ゲリ」と発音される動物を見つけました。
それが今の「キリン」なのですが、その発音が部下には中国語の「麒麟」の発音”チリーン”と似て聞こえたそうです。
中国では、「麒麟」は良い政治が行われている時に現れると考えられていたため、
皇帝の部下は、皇帝をヨイショするために、その「首が長いキリン」を、想像上の動物だった「麒麟」を見つけたといって、中国に連れて帰りました。
それ以来、実在する首の長い動物の名前も「キリン」と呼ばれるようになったのです。
●『指がポキポキと鳴る理由』
○そもそも、液体には密閉された状態で圧力が急に下がると、中から気体が発生するという性質があります。
指の関節の中には関節液と呼ばれる液体が入っていて、
指の関節を曲げたり引っ張ったりすると、圧力が下がった状態になり、関節にある関節液の中から気体が発生し、さらにそのまま関節を引っ張ると、その気体が弾けて「ポキ」という音が鳴るのです。
ちなみに、この弾けた気体が再び関節液に溶け込むのには、20~30分かかるため、一度鳴らすとしばらくは指が鳴らなくなるのです。
●『「こら!」という言葉が怒る時に使われる理由』
室町時代、身分の高い人たちは、ものを指す代名詞の「これ」を人に対して使い、
「これ酒を持て!」というように目下の者を呼びかける時に使い始めました。
後に、「これ」が転じて、「こりゃ」そして「こら」へと変形していきました。
その後、一般の人々も目下の者を呼びかける時に「こら」を使うようになりました。
そして、時は経ち、明治時代、当時の警察官が「こら!白状しろ!」などと、「こら!」を威圧して呼びかける時に使うようになったのです。
すると、「こら!」という意味が、叱責の意味に変化していき、それ以降、一般にも浸透して「こら!」が怒る時に使われるようになったのです。