『理由ある太郎』 フジ(金)23:00~
公式HP:http://wwwz.fujitv.co.jp/b_hp/riyu/index.html
出演者:内村光良、次長課長、DAIGO、ふかわりょう、狩野英孝、石田純一、千秋、マリエ、舞の海、大竹まこと
●『「No.1ホストがNo.1な理由』
※NO.1ホストの接客を心理学の先生(立正大学心理学部・齋藤勇教授)に観てもらい何故女性に人気なのか分析してもらった。
○鳳帝さん 新宿歌舞伎町「Club Conforto」
ホストクラブに1人で来る女性は心の拠り所を求めている人が多いといわれているのですが、彼はそんな女性に対して「俺に付いて来て。もう悲しませることは無いわ絶対に。」と、言い切り表現で「絶対」という言葉を何度も使い、相手にその疑う余地を与えないようにし、自分をカリスマ性の高い信頼のできる人物だと信じさせています。
そして彼が「俺が楽しんで客も楽しんでそれで俺は上り詰めたいねん」と出世欲を語ることで、女性は彼を応援したくなるのです。
このように自分の存在価値を高める言動を何回も繰り返して行い、相手に憧れの人物だと思わせる事を心理学では「アイデンティフィケーション」(同一化)といいます。
○大空翼さん 新宿歌舞伎町「OSCAR」
彼は女性を笑わせ安心感を与えて甘い雰囲気に持っていくパターンを知り尽くしています。
その会話はある種の下ネタに近い会話で、あたかも彼氏のような存在だと錯覚を起こさせて女性を虜にしていると考えられます。
○将さん 新宿歌舞伎町「TsuRuMu」
人が相手の好意を判断する時、「言葉の内容が1割」「声のトーンが3割」「顔の表情が6割」を占めています。
彼は、顔の表情で好意を表し、不安を与えながらも好感を与えています。
途中から表情を一変させ、笑顔を無くし意図的に悪い印象を相手に与え、自分は嫌われたと不安に思わせておいて、突然真逆の発言をすることにより女性を安心させています。
これにより、ますます女性が彼をもっと独占したいという感情をかき立てられるのです。
このような彼の行動を通称「ツンデレ」といい、心理学では「ゲインロス効果」といいます。
●『「指きりげんまん」の歌詞が怖い理由』
江戸時代、色んな男性と関係を持たなければいけない遊郭の遊女たちは、本気で好きになった男性に愛を誓う時、左の小指を切り落として相手の男性に贈ることで自分の誠意を伝えていました。
これを「指きり」というのですが、こうした遊女たちの風習が庶民の間にも伝わり、子供たちが約束をする時、「指きり」の真似事をするようになったのです。
その後、約束をする時には「指きり」のことを歌ったわらべ歌を歌うようになり、わらべ歌が歌い継がれる間に「針千本飲ます」やゲンコツ1万発を意味する「げんまん」といった内容が足されて、現在のような怖い歌詞になったと考えられています。
●『中央アジアの国に「スタン」が付く国が多い理由』
昔、現在のイランにペルシア語を使っていたペルシア帝国という国がありました。
ペルシア帝国は現在のイラン地域を中心に勢力を拡大し、全盛時には西はエジプト、東はインドまでを支配下に治める大帝国となりました。
現在、国名に「スタン」が付く国は、「ウズベキスタン」「カザフスタン」「アフガニスタン」「タジキスタン」「トルクメニスタン」「パキスタン」の6ヶ国あるのですが、これらの地域はいずれもかつてペルシア帝国の支配下にあってペルシア語の影響を受けた地域なのです。
そして、「スタン」は正確には「エスターン」と発音し、ペルシア語で「○○の土地」を意味する言葉なのです。
そのため、旧ペルシア帝国全域に渡って「…スタン」という地名がたくさんあるのですが、国名に採用されたのがこの6ヶ国だったというわけなのです。
●『「髭男爵」のギャグが出来た理由』
~ワイングラスに込められた革命~
「山田ルイ53世」本名「山田順三」。
山田は15歳から20歳まで引きこもりだった。
「このままじゃ本当のダメになる…」
そう思った山田は、人前に出て行く事のリハビリとしてお笑いの道を選んだ。
そして、1997年現在の相方・樋口と出会い「髭男爵」を結成した。
しかし、その後7年もの間まったく売れずに客にウケない日々が続いた。
そんな彼らに転機が訪れた。
それはお笑い番組で共演した「くりぃむしちゅー」上田晋也の一言だった。
「髭男爵なのにヒゲでも男爵でもないじゃないか」
二人に衝撃が走った。
その日から貴族になるための試行錯誤の日々が始まった。
まず山田はヒゲを伸ばし始めた。
そして貴族の衣装を研究するため少女漫画を読み漁った。
当時から山田には貴族らしいものを持ちたいという思いがあった。
「貴族が持つサーベル」「客を見下ろすバルコニー」など、試してみたが中々うまくいかない…。
そんな中、彼らに一筋の光明が差した。
それが「ワイングラス」だった。
しかしここにも問題があった。
「なんでやねん」と短い言葉でつっ込むとワイングラスをぶつけた後の振動音が響き、しらけた感じになってしまうのだ。
苦悩する山田…。
その脳裏にある考えが浮かんだ。
”ワイングラスの気持ちになってつっこめばいい”
振動が収まるまで乾杯の余韻に合わせるようにツッコミの語尾を伸ばしてみた。
「なんでやね~~ん」
丁度良かった。
「髭男爵」独特のギャグ誕生の瞬間だった。
このギャグは彼らが長年求めていた笑いを巻き起こした。
彼らはこれからもワイングラスを手に走り続ける。