『カンブリア宮殿』 テレ東(月)22:00~
公式HP:http://www.tv-tokyo.co.jp/cambria/bn/index.html
出演者:村上龍、小池栄子、漆 紫穂子
◆カンブリアFile No.124 品川女子学院校長・漆 紫穂子
●『女子校生を変えた!偏差値20アップの秘密』
全校生徒1200人の中高一貫校・品川女子学院。
入学倍率は3.3倍。都内屈指の人気高だ。
現在、生徒の8割以上は4年生の大学に進学。東大や有名私立の合格者も多く出している。
品川女子の創業家に生まれ、6代目の校長を務める漆。
だが、漆が赴任した20年前は廃校寸前だったという。
品川女子学院の前身が設立されたのは今から82年前。戦後、校名を変更。
躾や作法を重視する昔ながらの女子校だった。
1986年に大学院を卒業した漆は教師となる。
しかし、勤務先は実家の学校ではなく、都内にある別の私立校だった。
教師になって3年目のある日、先輩の教師が思わぬ事を話しかけてきた。
「漆先生、実家の学校が経営危機なの?ここに名前が載っているわよ」
手にしていたのは廃校の危険度を示した学校のランキング。
なんとその上位に実家の学校の名前があったのだ。
当時、少子化の影響で生徒数が減り始め、今後学校同士が生徒を奪い合うと予想されていた。
だが、漆の実家の学校は時代の波に乗り遅れていた。
髪型は三つ編み、おかっぱ、お下げ以外全て禁止。
制服は伝統的なデザインのまま。セーラー服の化石と酷評された。
あまりの不人気に偏差値は測定不能。生徒数は少ない時には1学年がわずか5人。
まさに廃校寸前だった。
”学校を守りたい”
そう決意した漆は1989年、務めていた学校を退職。
実家の学校に戻り、”改革”に乗り出した。
まずはスピード重視で目に見えるものから次々に変えていった。
老朽化していた校舎は明るくモダンな建物に全面リフォーム。
伝統ある校名も思い切って変え、厳しかったあの髪型も規則を全て廃止。
さらに制服も漆自らがデザイン選考に加わり一新させた。
変えたのは外側だけじゃない。
生徒のやる気を引き出す仕掛けも作り出した。
例えば、生活向上委員会が行うカバンのリニューアル会議。
この学校では生徒が使うカバンは生徒のアイデアで作られる。
材質やポケットの数、ファスナーの引き手までどんどん変更アイデアを出していく。
業者と交渉するのも生徒。自分達のことは自分達で決める。
これで自主性や積極性を芽生えさせた。
こうした”改革”により、偏差値が20ポイント上昇。
入学希望者もわずか7年で60倍に膨れ上がり、品川女子学園は一躍人気校へと生まれ変わったのだ。
●『”やる気”にさせる作戦』
品川女子学院、やる気のスイッチを入れる仕掛け。
その名は「28プロジェクト」。
28プロジェクトとは、生徒が28歳になった時、社会で活躍できる女性になるためのカリキュラム。
例えば、その道のプロを呼んでの特別講座。過去には、当時の竹中大臣を招いて金融政策の話を聞いた。
また、企業体験では、無印良品などで商品を販売。
こうすることで実際の仕事をより強くイメージ出来るという。
28プロジェクトのハイライトが品川女子学院の文化祭、通称「白ばら祭」。
校内では多くの模擬店が出店。なんとクラスが株式会社となり店を経営しているのだ。
もちろん正式な会社ではないが、株式会社としての経営やその手続きを体験を通して学ぶのである。
文化祭の3ヶ月前には会社設立のため投資を募るプレゼンテーションが行われ、そこにはアドバイザーとして本物の弁護士・会計士・プロの投資家が参加。
各クラスの社長は、投資家として出資してくれる卒業生に商品の魅力やいかに利益を上げるかをアピールし投資を募る。
さらには株券の発行、登記簿作成などの手続きを踏み、ようやく開店へと至る。
2日間に渡る文化祭が終わった翌日には体育館で株主総会を行い、株主であるクラスメイト、投資家たちに決算を報告する。
株主と投資家たちに配当金を出し承認を得て会社は解散する。
ここまでやるのが品川女子学院の文化祭なのだ。
●『新商品を続々開発!品川”やる気”集団』
品川女子学院「28プロジェクト」の一環、企業とのコラボレーション授業。
毎年、企業と共同で商品開発を行っている。
例えば薬品メーカーと共同開発した眠気覚ましグミのお菓子、その名も「起まずいじゃん」。
この奇抜な商品名とポップなパッケージデザインは生徒達の手によるもの。
さらに素材選びから味付けまでを決めた女性向けのお弁当など、これまで様々な商品を生み出してきた。
品川女子学院は今、企業から熱い注目を浴びているのだ。
◇品川女子学院⇒http://shinagawajoshigakuin.jp/home.html
『カンブリア宮殿』 11月24日
