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『カンブリア宮殿』 8月17日

カンブリア宮殿』 テレビ東京(月)22:00~
公式HP:http://www.tv-tokyo.co.jp/cambria/
出演者:村上龍、小池栄子、辰野勇
◆カンブリアFile No.161 モンベル会長 辰野勇
●『アウトドアの仕掛人 ビジネス成功の秘密
モンベルはアウトドアのあらゆるフィールドの商品を製造・販売している。
登山用品はもちろん各種のウェア、そして、海や川のものまで扱う商品は約4000点。
全国に61の直営店を持ち、年間280億円を売り上げる日本有数のアウトドアメーカーだ。
中学時代に山登りの魅力に目覚めた辰野。
以来、とりつかれるように日本の山を次々と登りつめた。
そして1969年、アルプス三大北壁の一つ、アイガー北壁に挑んだ。
垂直に切り立った崖が1800mも続き、多くの登山家の命を奪った死の山。
それを21歳の辰野は制覇。
当時の世界最年少記録を打ち立てた。
そんな辰野には、ある転機があった。
この日、強風が吹きつけ、気温もグングン下がる最悪の条件だった。
ザイルはたちまち凍りつき指の感覚も無くなっていった。
ようやく岩場にテントを吊り下げ、潜り込む。
見ると、左手の指が腫れあがり、赤黒く変色していた。
凍傷だ。
安物のアクリルの手袋をしていたせいだった。
この時、装備の重要さを身を持って感じた辰野にある思いが沸いてきた。
自分達が使いたい登山用品を作る
1975年、辰野は山の仲間と共に会社を立ち上げた。
その名はモンベル(mont bell)。
それはフランス語で「美しい山」を意味する。
モンベル最初のヒット商品が会社に残されていた。

それは寝袋だった。
当時の寝袋は羽毛のものが一般的。
羽毛は暖かいが水に弱い。
そこで辰野が目をつけたのが世界的繊維メーカー・デュポン社のダクロンだった。
ダクロンとは中が空洞となっている化学繊維。
空洞に空気を溜め込むため暖かく濡れても絞ればすぐに乾く。
辰野:「これはかさが小さくて値段が高いわけですよ。そうすると、当時の仕入れ担当者は「こんな小さな化繊の寝袋が何でこんなに高いんだ」ということで取り扱ってくれなかったんですよ。」
しかし、これがヨーロッパの登山家達に高い評価を得てモンベルの名は世界に知られるようになった。
以後、合成ゴムに特殊コーティングした素材・ハイパロンの雨具、軽くて暖かいアクリル繊維・オーロンを使ったウェアなど新素材を活かした商品を次々と生み出していった。
そんなモンベルの商品開発のモットーは「LIGHT & FAST(軽量と迅速)」
そのモットーはこんなものも生み出した。
ペットボトルの中に入っているもの、実はこれ、世界最軽量といわれるダウンジャケット。
最高級のダウンと超極薄の生地を使って実現した。
重さはわずか130グラムだ。

◇モンベル⇒http://www.montbell.jp/

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