スポンサーリンク

『カンブリア宮殿』 5月26日

カンブリア宮殿』 テレ東(月)22:00~
公式HP:http://www.tv-tokyo.co.jp/cambria/
出演者:村上龍、小池栄子、永守重信
「社員が変わる!会社が伸びる!~永守流 正しいM&A~」
●カンブリアFile No.100 日本電産社長・永守重信。
【日本電産株式会社】
創業35年、従業員13万人、グループ140社、連結売上高7421億円。
パソコンなどに使われるハードディスク用駆動モーターの分野で世界トップシェアを誇る大企業である。
●『モーレツ社長物語
1973年、永守は28歳の時、わずか4人で日本電産を興す。
最初の工場は民家の一階を間借りしたもの。
設備も人手も足りない零細企業からのスタートだった。
無名の小さな会社…大企業からの注文は中々入らなかった。
そこで永守は単身で渡米を決意する。
アメリカに到着した永守が早速向かったのは公衆電話。
なんのツテもなかった永守はなんと電話帳から商談相手を探し直接交渉、飛び込み営業をかけまくったのだ。
すると、世界を代表する大企業「スリーエム」が会ってくれた。
当時、その会社はカセットテープレコーダー用のモーターを探していた。
「モーターをもっと小さくしたいのだが…。」という先方の注文に対し、「今より3割小さくできます。」と答えた永守。
早速、日本に持ち帰り開発に取り組んだ。
「性能を変えずサイズだけ3割小さく…」
工場に泊り込み、寝る間を惜しんで開発を続けた。
永守は心に誓っていた。
”すぐやる、必ずやる、出来るまでやる”
そして半年後。
約束どおり試作品を完成させた。
「本当に作ったんですね。すばらしい!」と先方。
日本の町工場の技術がアメリカの大企業をうならせ注文を勝ち取った。
しかし永守は満足しなかった。
「このスピードでは会社を大きくするのに時間がかかる」
そこで目をつけたのが、M&A(企業買収)であった。
1984年、まずはアメリカの大手ファンモーターメーカーを買収。
日本電産の持っていない技術をM&Aで手に入れた。
永守は創業17年で売上600億円の大企業へと会社を成長させた。
だが、そんな矢先、不況の波が襲ってくる。
1990年バブルが崩壊…。
ピーク時に4万円近くを記録していた日経平均株価は、わずか9ヶ月で一時2万円を割り込み日本経済は最大の危機を迎えた。
多くの企業が業績を落とす中、永守だけは違った。
不況になれば会社が買いやすくなる
業績が悪化した会社にとって買収の提案はまさに渡りに船。
永守は赤字会社を次々と傘下に収めていった。
「赤字を必ず黒字にしてみせる」
永守は買収した会社に乗り込み社員達に約束した。
「1年間だけは騙されたつもりで行動してほしい。1年後に変化がなかったら、つばを掛けようが足で蹴ろうが結構」
永守は毎週、買収した会社に通いつめ、自ら赤字再建の陣頭指揮をとった。
”早出出勤”、”社内の掃除”、”コスト見直し”。
社員の意識を徹底的に変えていく。
しかし、一人としてクビは切らなかった。
リストラをしない永守流のM&A。
このやり方で全ての会社が黒字になった。
永守は社員との約束を果たしたのだ。
そして会社では再びボーナスが支給された。
町工場からグループ140社、売上7400億円の大企業にのし上がった日本電産。
2年後の売上目標は一兆円。
永守の歩みは止まらない。
●『モーレツ買収!連戦連勝のコツ
3年前のライブドアによるニッポン放送の買収劇。
”敵対的買収”という言葉が一躍世間に広まった。
その後も外資系のファンドなど敵対的買収が相次いだ。しかし、いずれも不成立に終わっている。
敵対的な手法では常に買い手は挑発を続け、逆に企業は防衛にひた走る。
一方、永守は友好的なやり方で買収を成功させ、さらに会社を成長させてきた。
2003年、永守は過去最大規模のM&Aを仕掛けた。
相手は「三協精機」。
創業60年、精密機器メーカーが集まる長野県の諏訪でも有数の名門企業だった。
ATMや自動改札機に使うカードリーダーや、液晶テレビの大型ガラスを運ぶロボットでは、当時世界のトップシェアを誇り、売上は1千億円を超えていた。
だが、ライバルとの受注競争に陥り大幅な赤字へ転落。
そこに救いの手を差し伸べたのが永守だった。
しかし、経営者のみならず従業員からも抵抗は強かった。
「厳しい労働を強いられるのではないか…」という思いがあったのだ。
永守はそんな不安を解消するため自ら三協精機に乗り込み社員達に真剣に語りかけた。
「悩みがあれば全部解決してあげるから私に言ってほしい。」
買収した会社の社員達と昼食会を重ねる永守。
コミュニケーションを重ね、社員から積極的に悩みや意見を聞いていった。
そして、こうした意見はすぐさま経営者に指示。
約束を必ず果たし信頼を勝ち取っていく
これぞ永守流 正しいM&Aなのである。
◇日本電産株式会社⇒http://www.nidec.co.jp/index.html

タイトルとURLをコピーしました