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『 わかるテレビ 』

わかるテレビ』 フジ 4月4日(金)23:00~23:58
公式HP:http://wwwz.fujitv.co.jp/b_hp/0104wakaru/index.html
出演者:梅沢富美男、榊原郁恵、加藤浩次、南明奈、姜暢雄
気になるテーマを各分野の専門家監修による超短いVTRでわかりやすく教えてくれる番組。
■『ブルーレイディスク』
ブルーレイディスクとは2011年に完全移行する地上デジタル放送を高画質のまま長時間録画できる新世代のディスクのこと。
例えば、地デジ放送を録画できる時間はDVDだと約34分、それに対しブルーレイディスクなら約180分も録画することができるのです。
その差はなんとDVDの5倍以上。
見た目はほぼ同じなのになぜこんなに差が出るのでしょう?
DVDは赤い色のレーザー光線を使ってディスクに情報を記録しています。
一方、ブルーレイは数年前に実用化が可能になった最新技術の青紫レーザーを使用しています。
この色の違いがポイントなのです。
例えば、大空にかかる虹。
これは色によって光の波の長さ、つまり波長が違うために起こる現象です。
図1のように波長の長い順に赤い光が一番上になり、波長の短い青や紫の光が下になります。
(図1)
DVDとブルーレイの録画時間の差を生んだのはこの波長の違いなのです。
実は、光は波長が長くなるほどディスクの表面に近づくと外へ膨らむ性質があるのです。(図2)
(図2)
赤い光よりも波長の短い青紫のほうが膨らみが小さい分ディスクに当たる面積が小さくなります。
そのため同じ大きさのディスクでも、
DVDよりブルーレイのほうが、より多くの情報を書き込むことが出来るのです。

■『サブプライムローン』
サブプライムローンとはアメリカの低所得者向け住宅ローンのことです。
利用者の大半は年収3万ドル以下(日本円にして年収300万円以下)の低所得者層の人たちです。
その実態は驚くべきものでした。
その象徴ともいえるのがサブプライムローンの一つである「NINJAローン」。
これは無収入(NI=ノーインカム)、無職(NJ=ノージョブ)、無一文(A=ノーアセット)の人でも借りられるというとんでもないローンのこと。
借金を返せなくなった多重債務者やアメリカ国籍のない人までお金を借りられたそうです。
こんなありえないローンがなぜ成り立っていたのでしょうか?
そこには2002年に到来した住宅バブルが関係しています。
サブプライムローンの特徴は、最初は低い金利が2~3年後急激に高くなる事。

【平均的なサブプライムローンの金利】
○最初の1~2年 約6%
○2~3年目以降 10%以上

でも、住宅バブルのおかげで、例えば2000万円借りて家を買った場合、1~2年後家の値段は1.5倍の3000万円にもなりました。
もし、ローンが返済できなくなっても金利が上がる前に家を売れば、ローンが返せる上に1000万円の儲けが出るような時代だったのです。
だからローン会社は安心してお金を貸すことが出来たのです。
ところが、2006年に住宅バブルが崩壊。
頼みの綱だった家の値段が急落しローンを返せなくなる人が続出しました。
中には家を失いテント暮らしをおくる人まで出ているそうです。
何ともばかげたこのローン…実は私たち日本人もその被害者なのです。
例えばガソリンの値上げから始まる一連の大騒ぎ。
そのおおきな原因はサブプライムローンなのです。
実は、ローンを行っていた会社はお金を返してもらう権利(ローンの回収権)を世界中の投資家に売っていたのです。
でも、みんながお金を返せなくなって、投資家たちは大損をしました。
その損を取り戻そうと値段の上がる気配があった原油にみんなが一斉に投資を始めました。
おかげで価格が高騰。
5年前1リットル約100円だったガソリンが今年の3月には1.5倍に。
さらには小麦製品の値上げや円高、そして株価の暴落、今、日本経済で問題とされるほとんどのことがサブプライムローンに関係しているのです。
■『日本銀行』
日本銀行は政府機関ではなく会社であり、その資本金は1億円です。
その額でみると規模は中小企業になります。
日本銀行の仕事は大きく分けると次の3つになります。

①お札の一生の管理
②国のお金を預かる
③お金の量の調整

1つ目はお札の一生の管理。
お札には日本銀行券と書かれていますが、作っているのは国立印刷局です。
そのお札を日本銀行が買い取っています。その値段は1枚約16円。
日銀を旅立ったお札はみんなに使われたのち、古くなったものは回収されて裁断(処分)されます。
お札の平均寿命は以外に短く、一万円札は約4~5年、千円札と五千円札は約1~2年で裁断されます。
2つ目の仕事は国のお金を預かること。
日本銀行には政府の預金口座があるのです。
そのため、国の税金や年金は日本銀行に集まります。
その政府の預金額は約4兆円。
でも、いくら預金していても利子は付きません。
3つ目の仕事はお金の量の調節。
現在出回っているお札は約136億枚、約81兆3000億円です。
そんな莫大なお金を管理するために日本銀行にはすごい金庫があります。
厚さ90センチ、重さ25トンの扉で厳重に守られた巨大な地下金庫です。(2004年6月まで使用。現在、金庫は移動したそうです。)その面積は東京ドームのグラウンドとほぼ同じ。
そして、40億円(1万円札)のブロックに分けた現金を、一般の金融機関に送ったり預かったりしてお金の量を調節しているのです。
■『ユビキタス』
ユビキタスとはユビキタス・コンピューティングの省略形です。
ubiquitous computing(どこでもコンピューターを利用できること)
つまり、コンピューターと人との関係を振り返ることで、ユビキタスを理解することができます。
今からおよそ60年前のコンピューター(1946年に誕生したコンピューターENIAC)は、重さ30トン・畳100畳分の巨大なものでした。
それから60年、次第にコンピューターは小さくなっていき1人1台の時代が訪れ、さらにどんどん小さくなり続けています。
現在、1ミリ四方にも満たない超小型ICチップまで開発されています。
将来このようなICチップは洋服や食べ物のパッケージ、紙一枚一枚など、身の回りの全てのものに組み込まれ私達の環境は便利になっていくでしょう。
例えば、毎日のお買い物。ICチップのついた商品を手に取るだけでその情報が表示され、カートには自分が今広い店内のどこにいるかが表示されたり、カゴにナスをいれると味噌炒めのレシピが表示されたり。レジではカゴに入れた商品の総額を即座に決済してくれて、レジの混雑が改善されます。
さらに、コンピューターは街中にも組み込まれ、通学エリアのコンピューターが子供の登下校を見守ってくれるでしょう。
このように”ユビキタス社会”とは、いつでも・どこでも・誰でもコンピューターを利用できるようにすることで、その時・その場・その人に最適のサービスが提供される社会環境のことをいうのです。
■『広辞苑』
広辞苑とは国語辞典と百科事典項目を兼ね備えた日本を代表する国民的辞書です。
初版から50年総売り上げは1100万部以上。
今年10年ぶりに改定された第6版は1月の売り上げ第3位にランクインし、ベストセラーになりました。

2008年1月売り上げランキング。
1位ホームレス中学生
2位生命の法
3位広辞苑 第六版
4位おひとりさまの老後
5位ザ・シークレット
(紀伊国屋書店PubLine調べ)

広辞苑は版を重ねるごとにその時代時代の新しい言葉を取り入れ成長し続けています。
その掲載基準は、世代を超えて一般に定着した、または定着するであろう言葉。
今回の第六版では編集部員が集めに集めた10万語の中から厳選の末、”ラブラブ”や”いけ面”、”着メロ”などおよそ1万項目が追加され、全部で24万項目になりました。
候補にあがったけど採用されなかった言葉の一つが”キャバクラ”で、言葉の採用会議でのこと、編集部員は誰もキャバクラに行ったことがなく「キャバレー」や「クラブ」との違いをめぐって激しい議論になりました。若い編集部員から実際に行ってみればわかるという意見もでましたが色々な店がありすぎるということで結局今回は見送りとなったのです。
そんな広辞苑の編集にはある強い信念があります。
それは掲載された言葉は原則的に削除しないということ。
これまで初版から増えた言葉はおよそ4万項目。ページ数にすると746ページも増えているのです。
しかし、どの版も厚さは約8cm。
なぜかというとこれ以上厚くすると片手で持ちづらく使いにくくなるためです。
では、どうやって8cmを保っているのでしょうか?
初版と第6版の紙の厚さを電子顕微鏡で見てみると、初版に比べ第六版はおよそ3分の2の薄さになっています。
本の厚さを保つため広辞苑は改訂ごとに紙を改良しているのです。
今回もおよそ2年をかけ、二酸化チタンや炭酸カルシウムなどの鉱物を入れ裏写りのしない薄くて丈夫な紙を開発したのです。

最近、削除された言葉に上高森遺跡(かみたかもりいせき)があります。
旧石器発掘のねつ造が発覚した後、2001年12月26日付けで登録抹消されました。

■『キムチ』
日本人が一番多く食べている漬物はキムチです。
キムチの日本での生産量は2位の浅漬けを大きく引き離してダントツ1位の約24万トン。

●2007年漬物生産量(概報値)
1位キムチ 約24万トン
2位浅漬け 約16万トン
3位その他の塩漬け(野沢菜漬け・高菜漬けなど) 約9万トン
4位野菜刻み付け 約8万トン
5位ぬか漬け 約8万トン
(食品需給研究センター調べ)

日本人全員が1年に1人約2kg食べている計算になります。
このように日本で大人気のキムチですが、本場韓国では子供たちの嫌いな食べ物ナンバーワンなのです。

●小学校の好き嫌いアンケート(韓国)
○好き
1位 トンカツ
2位 ピザ
3位 焼肉
×嫌い
1位 キムチ
2位 野菜
3位 タマネギ
(韓国サムスン生命調べ)

その理由のひとつが”辛いから”。
元々、韓国の伝統的なキムチ(トンチミ)は、塩で漬けただけで実は辛くないのです。
それが辛くなったのは日本人のせいだという説が有力になっています。
1592年に豊臣秀吉が朝鮮を侵略して多くの兵を日本から送り込みました。唐辛子が朝鮮半島に持ち込まれたのはこの時ではないかという説があるのです。
日本の兵士たちが唐辛子を目潰しに使用したり、防寒用に足袋の中に入れたりしていた、という言い伝えがあるからです。
さらにより有力な説として当時の日本の海賊・倭寇によって韓国に伝えられたとも言われており、事実1613年に書かれた韓国の文献「芝峰類説」には唐辛子は日本から来たと書かれています。

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