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『カンブリア宮殿』 10月6日

カンブリア宮殿』 テレ東(月)22:00~
公式HP:http://www.tv-tokyo.co.jp/cambria/bn/index.html
出演者:村上龍、松丸友紀、山田昇
◆カンブリアFile No.117 ヤマダ電機会長・山田昇
◇「ヤマダ電機」第2弾
●『激安!最強!ヤマダ電機 儲けのカラクリ初公開
驚くべき安さを武器にする一方、ヤマダ電機の利益率はライバルに比べ、意外なまでに高い。

【売り上げにおける経常利益率】
ヤマダ電機 4.6%
ビックカメラ 3.2%
ケーズHD 2.9%
エディオン 2.5%
コジマ 0.7%

なぜそんなに儲かるのか?
◇ヤマダ電機の儲け方『何でも使えるポイント
今や当たり前となった、家電を買うことで貯まるポイント制度。
実はこのポイントの裏にヤマダの儲けのカラクリが隠されている。
ヤマダの店舗にあるレストラン街。ここでは家電を買ったポイントで食事が出来る。
さらに別のフロアーでは、シャンプーや洗剤などの生活雑貨、食器や台所用品、さらに本、ブランドバッグまでポイントで買うことが出来るのだ。
ヤマダは今、ポイントを使える場をどんどん増やしているという。
つい先日は全国チェーンのホテルとポイントの提携を結んだ。
今やあらゆるものに使えるヤマダのポイント。
実は、これこそがヤマダ電機の高収益を支えているのだ。
重要なのは貯まったポイントの使い道。
もし、家電製品を買って貯めたポイントを、安売りで利益率の低い家電の購入に使われてしまうとヤマダ電機の利益は少ない。
しかし、家電より利益率が高い商品の購入にどんどんポイントを使ってもらえばヤマダにも多くの利益が残る。
今や百貨店と化すヤマダ電機。
既に家電以外の売り上げは1700億円を超えている。
◇ヤマダ電機の儲け方『高収益!影のビジネス
ヤマダ電機には知られざる高収益の部隊がいる。
彼らは法人向け専門の営業マンだ。
つい先日、結婚式場へ広告用に使う薄型モニターを販売した。
しかし、そのビジネスの狙いはモニターだけではなかった。
ヤマダ電機が今回受注したのは、広告用モニターに映す”情報を簡単に入力できるシステム”。
注文に合わせてオリジナルのソフトを開発したのだ。
そんなヤマダ電機の法人顧客は今や全国に40万社。
売り上げ1000億円の高収益部隊がヤマダを縁の下で支えている。
◇ヤマダ電機の儲け方『売れ筋を察知 事業拡大!
先日(9月26日)のヤマダ電機渋谷店の開店。
この時、客たちがまず殺到したのがパソコン売場。
業界に先駆け、その売場を拡充してきたヤマダ電機。
今や販売額は2000億円以上。独走の日本一だ。
ヤマダ電機が育ててきたパソコン部門。
そのビジネスがさらに進化を遂げている。
山口県にあるヤマダ電機の子会社「KOUZIRO」。
ここで行われているのはパソコンの製造。
実は、既にヤマダ電機は自社ブランドのパソコン作りまで手がけているのだ。
そして、ここで作っているパソコンはほとんどがオーダーメイド。
記憶容量や処理速度など、客が欲しい性能通りにパソコンを組み立てる。
価格は4万~40万円まで、店頭やネットで注文すれば最短なら、わずか5日で家まで届けてくれる。
市場のニーズをいち早く掴み、次々に事業を拡大する。
これがヤマダ電機強さの秘密だ。
●『勃発!ニッポン流通戦争 メーカー飲み込む”小売り”
今、日本の流通業は激変している。
関東を中心に勢力を拡大する年商3300億円のホームセンター「カインズホーム」。
週末になると圧倒的な集客力を見せる店内。
客達が次々に手を伸ばすのはカインズオリジナルの激安商品。
「PB」と呼ばれるプライベートブランドだ。
現在、カインズの売り上げの3割以上をこのプライベートブランドが稼ぎ出している。
”プライベートブランド商品”とは小売業者が独自に開発したオリジナル商品。
メーカー品と違い、自社だけで販売するため、広告費などの中間コストが省け、低価格を実現できる。
今、物を作るメーカーと、物を売る小売の関係が大きく変化し始めている。
巨大スーパーからコンビニまでがプライベートブランドを武器に勢力を拡大。
メーカーに対する”売る側”に力がどんどん強まっているのだ。
空前のシェア、日本の家電製品の2割を売るまでとなったヤマダ電機。
その内部集会で会長の山田は驚くべき戦略を明かしていた。
「小売業というのは究極的には『製造・小売り』。だが、我々家電業界には『製造・小売り』というのは難しい。パナソニックだとかソニーだとか大手ブランドの名前で商売せざるを得ない。しかし『製造・小売り』に近い形でそれが出来る方法はある。例えば、1つの機種を10万台売れば、メーカーはヤマダ電機専用の工場ラインで物を作ってくれる。そこまで来ると飛躍的に利益が伸びる。ここが究極の利益追求、利益創造なんです。」
今まで売るだけが商売だった家電量販店。
しかし、ヤマダは既に自社で物流システムを構築。
さらにメーカーの製造ラインまでを押さえることで大幅なコスト削減を目論んでいるのだ。
実は、ヤマダ電機専用ラインで作られた商品は既に店頭で売られているという。
●『町の電器店が大儲け!ヤマダ電機3兆円戦略
今、ヤマダ電機から家電を仕入れる電器店が急増しているという。
それを担うのがヤマダ電機の子会社「コスモスベリーズ」。
メーカー系列の電器店が1万円の月会費を払えばヤマダ電機から商品を仕入れることが出来るという。
価格はヤマダ電機の店頭よりは高くなるが、メーカーから仕入れるよりは安く売れる。
これで電器店も競争力がつく。町の電器屋さんのサービスと共に割安な価格も提供できる。
安さがなければ生き残れない時代。
ヤマダ電機は町の電器屋さんにもその安さを売っていたのだ。

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